1995年に公開された学校の怪談。
旧校舎に子ども達が閉じ込められ、そこでお化けたちと遭遇。
お互いに協力し、お化けから逃れ、旧校舎からの出口を探すという内容。
私も小学生の頃はよく観ていました。
そして怖さの余り、下校途中に口避け女に出くわさないか早足で家に帰ったり、
学校のトイレにお化けが出るのと思っていました。
私が、小学校を卒業してから15年が経ちました。
小学生の頃は、小さな世界の中でしか生きていなかったけれど、毎日が友達と居れて、遊べて、明日や将来への不安がなく、何にでも興味を持って行動したり、、、
今の私が持っていないものを小学生の頃の私は持っていました。
そんな過去への憧れに誘われるがまま、シリーズ第一作の学校の怪談を観てみました。
お化け達が子どもたちの前に次々と現れます。
映画で印象深い場面は、旧校舎に迷い込んだ5年生のショウタと旧校舎内で出会った6年生のカオリとのシーンです。
ショウタは一目見た時からカオリ(以下、写真)に好意を寄せ、時間の経過と共にお互いの距離が近づきます。
しかし最後、旧校舎からの出口が見つかり、全員で脱出しようとした時、これまで共に行動してきたカオリだけはその場に残りました。
そしてショウタに対して、「私を忘れないでね」と言い、別れを告げました。
実はカオリは、骨の病気で入院していて、残念ながら助からなかったのです。
そんな彼女の魂が旧校舎に思い出を求め彷徨い、ショウタたちと共に冒険を繰り広げたのです。
好きになったのに、カオリはもう遠い所に行ってしまって二度と会えないという悲しみ。
あの旧校舎のどこを探してももうカオリはそこに居ない。
残っているのはお化けたちから一緒に逃げた時のカオリとの思い出だけ。
なんだか切なくなってしまいますよね。
私は、心の中でその人を想い続ける事、もし今大切な人がいるならばその一瞬一瞬を大切にする事を改めて学びました。
映画の最後では、旧校舎の前に皆で立ち、天国に居るカオリに自己紹介をします。
短い間だけだったけれど、子どもたちにとってはカオリも本当の友達だったのでした。
そして当初犬猿の仲だった、転校してきた友達が居なかったミカ(写真、一番右)やガキ大将のケンスケ(写真一番左)など、この旧校舎の冒険を通じてお互い新たな仲間が出来るようになりました。きっと、カオリの心もこの輪の中に居る事でしょう。
そして、子ども達は夏休みを楽しく過ごすという形で映画は終わります。
子どもでもそうだけれど、同じ境遇を乗り越えた人とは自然と仲間になれますよね。
私も大人になり、一人で居る時間も多くなってきましたが、
まさに映画の様に、旧校舎など非日常的な状況を通じて仲間と呼べる人達と出会い、共に時間を過ごしたいなと憧れます。
↓↓学校の怪談シリーズ(1〜4)の名場面をテーマ曲と共に楽しめます。