Sunday, July 5, 2015

「学校の怪談」を観てみた。

1995年に公開された学校の怪談。
旧校舎に子ども達が閉じ込められ、そこでお化けたちと遭遇。
お互いに協力し、お化けから逃れ、旧校舎からの出口を探すという内容。


私も小学生の頃はよく観ていました。
そして怖さの余り、下校途中に口避け女に出くわさないか早足で家に帰ったり、
学校のトイレにお化けが出るのと思っていました。




私が、小学校を卒業してから15年が経ちました。

小学生の頃は、小さな世界の中でしか生きていなかったけれど、毎日が友達と居れて、遊べて、明日や将来への不安がなく、何にでも興味を持って行動したり、、、

今の私が持っていないものを小学生の頃の私は持っていました。
そんな過去への憧れに誘われるがまま、シリーズ第一作の学校の怪談を観てみました。



お化け達が子どもたちの前に次々と現れます。




映画で印象深い場面は、旧校舎に迷い込んだ5年生のショウタと旧校舎内で出会った6年生のカオリとのシーンです。
ショウタは一目見た時からカオリ(以下、写真)に好意を寄せ、時間の経過と共にお互いの距離が近づきます。
しかし最後、旧校舎からの出口が見つかり、全員で脱出しようとした時、これまで共に行動してきたカオリだけはその場に残りました。
そしてショウタに対して、「私を忘れないでね」と言い、別れを告げました。



実はカオリは、骨の病気で入院していて、残念ながら助からなかったのです。
そんな彼女の魂が旧校舎に思い出を求め彷徨い、ショウタたちと共に冒険を繰り広げたのです。

好きになったのに、カオリはもう遠い所に行ってしまって二度と会えないという悲しみ。
あの旧校舎のどこを探してももうカオリはそこに居ない。
残っているのはお化けたちから一緒に逃げた時のカオリとの思い出だけ。
なんだか切なくなってしまいますよね。

私は、心の中でその人を想い続ける事、もし今大切な人がいるならばその一瞬一瞬を大切にする事を改めて学びました。






映画の最後では、旧校舎の前に皆で立ち、天国に居るカオリに自己紹介をします。
短い間だけだったけれど、子どもたちにとってはカオリも本当の友達だったのでした。

そして当初犬猿の仲だった、転校してきた友達が居なかったミカ(写真、一番右)やガキ大将のケンスケ(写真一番左)など、この旧校舎の冒険を通じてお互い新たな仲間が出来るようになりました。きっと、カオリの心もこの輪の中に居る事でしょう。

そして、子ども達は夏休みを楽しく過ごすという形で映画は終わります。

子どもでもそうだけれど、同じ境遇を乗り越えた人とは自然と仲間になれますよね。
私も大人になり、一人で居る時間も多くなってきましたが、
まさに映画の様に、旧校舎など非日常的な状況を通じて仲間と呼べる人達と出会い、共に時間を過ごしたいなと憧れます。





↓↓学校の怪談シリーズ(1〜4)の名場面をテーマ曲と共に楽しめます。







愛知県廃校ホステルへ行ってみた。


今回訪問したのは愛知県豊田市にある「あすけ里山ユースホステル」です。
小学校が廃校になった後、改装し、ホステルになったものです。

<ホステルのサイト>

街から完全に隔離された山奥の中腹部分に位置しています。
山の中腹に校舎が建設された理由は、山の麓(ふもと)に住む子ども達、山頂付近に住む子ども達に両方に公平にするため、間を取って山の中腹部に建てられました。



昭和初期の面影を残す校舎です。
校庭には宿泊客用の駐車場があります。
校庭にはその他、鉄棒やバスケットゴールもあります。
当時の名残が感じられます。



建物は木で出来ています。
なつかしい感じがします。



校舎内の主要な廊下。
今でも子ども達が走り回っている感じさえあります。
左側は客室(ドミトリー型、個室)があります。
廊下奥に見えるのが受付カウンターです。




廊下の窓から外が少し見えます。
外には山や小畑が見えました。
日没後は、外は街灯一つなく真っ暗です。




ホテルのラウンジ。
ここで、宿泊客が交流したり、オーナーが学校の歴史、観光について話してくれる。
お茶、紅茶が無料で振る舞われる。
外観と違い、真新しい印象を受ける内装。



ラウンジの小窓に描かれた当時の子ども達の落書き。
笑顔で遊んでいた子ども達の姿が思い浮かぶ。





幼少期に戻った気分になりました。
大人になるにつれ得るものも多いですが、失われるものもあります。
その失われたものを取り戻すために、今回廃校ホテルに宿泊しました。
忘れていた当時の思い出が蘇ってきました。

大阪北部の廃校へ行ってみた。


訪問した廃校は以下。

・大阪府南台小学校萩谷分校(高槻市)
・北清水小学校原分校(高槻市)
・豊能高山小学校(豊能町)



一つ目の南台小学校萩谷分校は摂津峡公園、萩谷公園のそのまた奥の山中にあります。
現在は萩谷公民館として利用されています。



バス停降りると、すぐ目の前に見えます。
坂を下り、小さな橋を渡ると正面入り口前に着きます。



正面から見た校舎。
正面玄関手前には小川が流れており、小橋がかかっている。




正面入り口の外から中の様子を撮影してみた。
内装は当時の状態がそのまま保存されている。





二校目は、北清水小学校原分校です。これは高槻市北部の原地区にあります。
こちらも現在、公民館として利用されています。
高槻市バスで原地区方面に向かうバスで簡単にアクセスできます。



校庭は公園として広く解放されており、地元の子どもたちの遊び場になっています。
入り口の石柱がまだ残っていました。校舎は写真奥の桜の木々の後ろにあります。





廃校後も公民館として利用されているため、建物維持はきちんとされています。





三校目に紹介するのは、豊能高山小学校です。
箕面市の北の山中にあります。公共交通機関ではアクセスは難しいので、車あるいは体力に自信のある方は、自転車で行ってみて下さい。

こちらも同様に、現在地元住民のコミュニティスペースとして利用されています。
加えて、校庭の一角には地元特産品販売コーナーも設置されています。
こちらでコーヒーなども提供するサービスがありました。


訪問時、校庭に子どもたちがバドミントンや野球をして楽しんでいました。
校庭の横には保護者たちがBBQをしていました。



高台から学校全体を収めた写真。
山、田んぼに囲まれた学校です。






という感じでした。
今回訪問した廃校3校全てが、公民館として再利用されていました。
地域活性化の観点から、廃校プロジェクトが盛んに行われている事を象徴していますね。